雇用の安定よりも転職の自由を

2012.01.08

もしアメリカの雇用システムを流動型の雇用のモデルとみなすのなら、少なくとも次の二つを区別すべきである。一つは、内部労働市場型の雇用システムの衰退や解体あるいは縮小の結果としての雇用流動化、すなわち「事実」としての雇用流動化であり、外部労働市場の意味での流動化である。そしてもう一つは、専門職としての雇用システムが実現する雇用流動化、すなわち職業別労働市場型の「制度化」された流動化である。二つはまった
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大学に求められる新たな役割

2012.01.07

企業が人材育成にかける余裕が無くなるなかで、今や人を育てる機能を企業に丸投げしてきた時代から企業、大学、家庭それぞれが役割分担して担う時代に変わってきている。その結果、大学も職業的自立、社会・職業への円滑な移行に必要な力を育成することが求められ、職業教育を否定すれば大学の存在意義自体が問われるように変化してきたのである。これが「大学と職業との接続問題」がことさらに注目されるようになった時代背景であ
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下り坂には下り坂のテクニックがある

2011.12.31

景気の後退期にどのような経営を行うか。企業経営者はおおいに悩むところである。私は、景気が上昇期にあるときと後退期にあるときとではそれぞれ異なるテクニックがあるのではないかと思っている。それは、駅伝に上りのスペシャリストと下りのスペシャリストがいることによく似ている。下り坂ではどうしてもスピードが出やすいが、出しすぎるとひざに負担がかかり、あとで足にダメージがくる。加速を制御し、腕を大きく振り、足を
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財務部長の悩み

2011.12.31

大手商社の財務部門に勤めるTさんは、異業種交流会で知り合ったベンチャー企業の経営者から、スカウトされる。彼を待ち受けていたものとは?企業トップが業績悪化の責任をとって退任するという話は、よくある話である。後任者は、まず業績回復のためのシナリオを描くことからはじめるのが一般的である。大変な仕事ではあるが、その業務遂行を期待されての就任であり、やりがいと熱意を持って臨む人々が多いだろう。三十四歳のTさ
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繰り返される類似策

2011.12.30

失業対策事業はモラルハザードを生む。再就職にはつながらない。30年以上にわたった失業対策事業の反省はそこにあったはずなのだが、実際には類似の政策が不況のたびに繰り返されていった。たとえば、2002年から2004年にかけて実施された緊急地域雇用創出特別交付金もそうである。地方自治体ごとに失業者の雇用吸収につながる事業を立案して、おもに民間企業やNPOなどに委託する形で6ヵ月以内の期間で雇用する、とい
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